片麻痺における早く歩けるとは

ついに2023年1月も終わりですね~~~
皆さんは新年どんなスタートを切りましたか?
Brightは利用者様が徐々に増えて、リハビリをしている時間が多くなりました!
生活期では回復期のリハビリと違ういろんな気付きがありますね~
2月も気を引き締めて頑張っていきたいと思います。

さて本題の片麻痺を呈した方の歩行速度に関する内容となります。
脳卒中のリハビリ分野において歩行速度は重要な指標の1つです。
ではなぜ早く歩くことができると良いのか。それは歩行速度が高いことと相関している事象があるからです。

1つ目 歩行速度と転倒リスク(バランス能力)
6分間でどのくらいの距離を歩くことができるのかというテストがあります。
このテストを脳卒中発症後半年以上が経っている片麻痺の方で研究が行われました。
この研究の結果からは6分間で331m以上歩くことが出来る群とできない群では転倒リスクが2倍になるのです!!
(6分間331m→1分間55m→1秒0.91m)
引用 REGAN, Elizabeth, et al. The six-minute walk test as a fall risk screening tool in community programs for persons with stroke: a cross-sectional analysis. Topics in stroke rehabilitation, 2020, 27.2: 118-126.

2つ目 歩行速度と活動範囲
こちらの研究では10mの歩行速度とLife Space Assessment(以下LSA:活動量を示す評価)の関係性を調べました。
結果は10m歩行の速度とLSAには相関がみられました。
つまり、早く歩くことが出来るほど活動量が高くなるということです。
活動量が高いということはより遠くの範囲まで行くことができるということでもあります。
引用 及川真人; 久保晃. 地域在住脳卒中片麻痺者の歩行能力と生活空間の関係. 理学療法科学, 2015, 30.2: 183-186.

このように歩行において早く歩くというのにはこのような裏付けがあるのです!!!
もしリハビリ場面において歩くスピードが上がりましたねって言われたら、それは誉め言葉ですからね!!!
ちなみにスピードが上がるってことは筋力が上がっていたり、歩く姿勢が良くなっていることにもなるので!

今回は少しマニアックなお話しをさせていただきました。
たまにこんな感じの記事も出していきますね。
本日もご愛読ありがとうございました。

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