脳卒中リハビリ 足が重い原因はクリアランス?肩甲骨でクリアランスを改善!

脳卒中後の片麻痺による後遺症には、さまざまな歩行障害が見られます。その中でも「麻痺側の足を振り出すのが重い」と感じるケースは多く、患者さん自身が歩きにくさを強く自覚することがあります。

本記事では、この「足の重さ」について解説し、足のリハビリだけではなく、肩甲骨との関係性に着目したアプローチの重要性について考えていきます。

1、麻痺側下肢を振り出すための機能

皆さんは歩行するとき、どのように推進力を生み出しているかご存じですか?

歩行は単に足を前に出すだけではなく、全身の動きが連動することで成り立っています。
その中でも特に重要なのが「蹴り出し」の動作です。
足を持ち上げたり、引っ張るようなイメージを持たれがちですが、実際には後ろ足で地面を押し出すことで推進力を生み出しています。

また、歩行には骨盤の動きや体幹の回旋、上肢の振りなどさまざまな要素が関与しています。
これらが適切に機能することで、足をスムーズに振り出すことが可能になります。
しかし、脳卒中による麻痺があると、蹴り出すことが困難となり、歩行のバランスが崩れることがあります。

2、蹴り出しができないことによる代償動作とクリアランス

しかし、脳卒中による麻痺があると、蹴り出しの動作が十分に行えず、前方への推進力が弱くなります。
その結果、足をうまく振り出せず、代償として麻痺側の足を持ち上げたり引っ張ったりするような歩行がみられます。
そのため、持ち上げる足が重く感じることが多くなるのです。

この状態を改善するためには、「クリアランス」が重要な要素となります。
クリアランスとは? 歩行におけるクリアランスとは、足を振り出す際に地面と足の間に十分な空間を確保することを指します。
これが不足すると、足が引っかかりやすくなったり、重く感じたりする原因となります。

3、クリアランスと肩甲骨の関係性

下記図を参照してください。

ご覧の通り、簡単な話なのです!!
肩甲骨の重さがそのまま足に乗りかかります。
その結果、クリアランスは低下して足が重く感じるようになるのです。

4、どんなリハビリをすれば良い?

片麻痺の症状は人それぞれ異なります。
自分でほとんど動かせない方から、動かせるけれど違和感を感じる方まで、状態はさまざまです。
今ではインターネット上に多くの情報が溢れていますが、自分に合ったリハビリを見つけるのは容易ではありません。

しかし、Brightなら個々の状態に合わせた最適なリハビリを提供します!
専門的な視点であなたに最適なリハビリを提案し、歩行の改善をサポートします。